ナンパ男がしつこい件について





「ていうか頼まないの?」



「すいません」



それを聞いた奴が店員を呼び止める。





「これと、唯花は?」



「カルボナーラ」



「以上でよろしいですか?」




笑顔でこちらを向く。





「イチゴパフェ追加で」




小さめのイチゴパフェを指差す。





「え」




こいつ苺好きなの?



「食える?」




「え、あたし?」




「そりゃそうでしょ」




うん…まあこいつがいちご好きとか気持ち悪いけどさ…





「…食べれるよ」




「うん。じゃそれくらいで」




「はい。かしこまりました」



なんで苺好きってわかったのか。




謎過ぎてずっと顔を見る。




「あれだけあるスイーツの中で苺のケーキでナンパに折れたってのは嫌いじゃないってわかったから」