「それは……そうかもだけど」 お母さんを見てると気持ちはわからないでもないけど。 「しつこい」 「だから付き合えばいい話…」 随分と軽々しく… 「もしかして彼氏いる?」 「いないわ!ボケ!」 定期を投げつける。 「落ち着きなってー」 「帰りたいんですけど!」 「怒ってる怒ってる、こわー」 全てを棒読みで言う。 「ねぇー唯花ぁー」 「きもっ名前呼ぶなっ」 かなり心臓が反応してる。 「あ、照れた」 ニヤニヤしつつこっちを見る。 「こっち見ないで」