「ていうかニモでテンション上がりすぎて手、離れてるじゃん」 手を差し出してきたのでそれを掴む。 「だってニモだよ!?超感動したし…あれはまじで名作」 「俺、ニモ名前しか知らね」 あたしはその言葉にパニクった。 「は!?ニモみたことないの!?」 「ない」 「信じられない…」 弱々しく首を振った。 「別にいーじゃねえか、」 「こんどあたしが持ってるDVD見させる」 「…それは楽しみにしとこ」 なんなんだ…