結局、散々説教をくらった。 コートのポッケに手を突っ込んで、まっすぐ帰る。 「…ふ」 なぜか、笑ってしまった。 「ここだっけ。はじめて声かけられたの」 今も茶髪なのかな… それとも黒にした? …なんでもいいや。 あたしは、普段歌舞伎町に行く電車に乗る。 そして、当たり前のように歌舞伎町で降りた。 片桐に電話をかける。 『なんかあった?』 「今、どこにいる?」 『駅前のコンビニ』 お、ナイス。