何それ。
「お前らの交際、全部俺が仕組んだの」
「ふざけたこと言わないで…!」
椋太郎から離れる。
「なあ、椋?」
椋太郎の顔を見る。
目線は、そらされてる。
「…………椋太郎?」
あたしは、あってはいけない不安が過る。
「え、椋太郎…」
「全部、仕事だもんな?」
巧は自信満々にそんなことを言い出す。
椋太郎は…………黙ったままだった。
「今なら30万にしようか?」
そう言って20万のお札の束に、10万円くらいであろう札束を置いた。
「お前の仕事は終わりだ、子猫ちゃんたちの相手してやってくれ」
メニュー