ナンパ男がしつこい件について





「俺こそ」



「…なんで?いっつも奢ってくれるし、運転もしてくれるし、優しくしてくれるし」




「それは…俺、働いてるんだから当たり前じゃん」




その、『当たり前』に感謝してるんだよ、




「これからもあたし…すごい迷惑かけると思う」



「それは俺もだよ。俺、唯花のトラブルメーカーだから」



そにはさすさすがに笑うしかなかった。




確かにそうだから。



「でも、何にもないのはつまんないしいっつも守ってくれるから。」




「そう言うことを本人を右にして言うな」




ふふ、と笑う。




「ったく、今度キスしてもらお」




「椋太郎にはそれしかないのか!」



ナイスつっこみ、と簡単に話をそらされた。



「東京、今年雪降るかな?」




「どうだろうな、去年あれだけ寒かったしなー」



去年は色々あったなあ…





正月は忙しすぎてなにもできなかったけど。




椋太郎は会社の初詣に行かされて、




そこで合格祈願をしてくれたらしい。




…なんかそれ、会社としてはちが?こと祈ってほしかったんじゃ、とは思うけど




合格祈願してくれた方が嬉しかったからいまだに言ってない。