ナンパ男がしつこい件について








こんなにうまい話はない、ってそんな風に思った。



「一人だけ…あなただけなら、行かせてもいいかなって」



人生のことだから、ゆっくり考えて。





そんな風に言われた。






目を閉じる。




「いつまで、 待ってくれますか?」





「悪いけど、今日中。それが手一杯」




当たり前だ。こんな例外なことはない。





それなら…




あたしの答えは……………





「すいません、あたしはこの学校に入ります」




あの人は少し笑みを浮かべて



「そう言わないとね。名前と顔は覚えたわよ。………ちゃんと英語も勉強して、衣服の勉強も人一倍しときなさい」




「はい!」