「そんな気にしないで」 ぐいっと引っ張ってきて、 あぐらをかいてる椋太郎の足に頭を乗せる体制になった。 椋太郎を見上げる。 上から手を伸ばして顎を触ってみた。 その手を掴む椋太郎。 「指、細くて白いな」 「そうかな」 「くすぐったい…顎」 そう言いながらも笑ってる椋太郎。 まだくすぐると「いい加減にしなさい」 なんて敬語になって注意された。 「ははっなにその敬語気持ち悪」 ぶっちゃけると、デコピンされたのは言うまでもない。