ナンパ男がしつこい件について






そっと椋太郎は頬に触れた。



「お土産、ちゃんと買ってきてね?」



「当たり前」



白い○人でも買ってこよう、うん。



「毎晩電話して」



「わかってる」



笑いながら言うと「なんだよ」と低い声で言ってきた。




「女の子みたいだなあって」



「は?どこが」



「全部」



そう言うと難しい顔をしてあぐらをかく。



「やだ。俺、女子じゃないしさ」



「でもあそこの雑誌のチェックしてたの…」



テーブルを指差してからまずいとおもった。




「見たの?」



「い、いやたまたま…」



「たまたま折ってたページ見たの?」




顔をひきつらせた。