「可愛い」



「アリス?」



衣装を見ると、不思議の国のアリスが来ている服の水色の部分をチョコの色に変えたようだった。



みんなのテンションは一気に上がる。




…かわいい。




「華和着てみてよ」



華和は何言ってるの?みたいな口調で





「着ないよ、まず接客しないから」




そうバッサリ言われた。




絶対華和に似合うのに。




「そういう唯花こそ着なよ。あんた身長高いし足細いし似合いそう」




「当日にとっておく。」




夢みたいな衣装だった。




あたしはアリスのビデオを小さいときよく見てた。



金髪の女の子に産まれたかった、そう何度も思った。



朝目覚めたら自分も小さくなってないかな、なんて今思うと恥ずかしいことだらけだ。