扉なんかには大きいクッキーのかざりを作ったり、
中の教室は黒幕を引いて飾りをしたりとかなりこだわってる。
先生たちにはいっつも「さっさと帰れ」と注意された。
…そんなんで引き下がる程怒られ慣れてない訳がない。
「いやですぅ~」とみんなでイタズラっぽく反発した。
そして次の日散々担任に怒られる。
そんな毎日だった。
「唯花?」
「ん…あ、寝てた」
椋太郎と帰れる日にも寝てしまうことが多くなった。
そういうときは「寝てていいよ」なんて言ってくれる。
椋太郎に支えられてばっかだな。
そんなことをふと思ってしまった。
寝ているときに手を繋いでるのも、体の支えになってくれているのもすごく嬉しい。
ある程度飾りつけが終わった頃、衣装が届いた。