「華和、帰ろう」 「いいよー」 鞄を持って華和を待つ。 「今日ずっとその調子だね」 素っ気なく言われる。 何が言いたいのかはわかった。 「華和お母さんやさしいから好きー」 なんて冗談を言ってみると、 「いでっ」 参考書の角があたしの頭にあたる。 「心配するんじゃなかった」 ほんと、華和様様です。