「はぁ…」 授業も全然集中できない。 「藪塚、話聞いてるかー」 先生にも注意される。 「聞いてます聞いてます」 久しぶりにこんなことが起きて頭がパンクしてる。 正直そんな余裕はないのに。 専門学校入って、タイプの男の人とであって、 憧れのファッションデザイナーになって…… 結婚しながら充実した生活を送るために。 変なやつのことなんか考えてられないのに。 「……」 頭の片隅にいるんだから、本当にいやになる。