「本日はお誕生日おめでとうございます、素敵な一日の締めくくりになればと願っております」
「あ、ありがとうございます」
こんなに素敵な店は初めてだ。
変に窮屈な店でもなく、ファミレスうなかる軽さもない。
居心地が良かった。
「好きなコース選んで?」
椋太郎がメニューを渡してくれる。
「んー…」
全部食べたい。
そんな欲をごまかすようにして、コースを選んだ。
「俺からの誕生日プレゼント、なんだと思う?」
頼んでさっそく箱を出してきた。
「な、なにこれ…」
結構な大きさに驚いた。
「うーん…この大きさだもんな…」
腕を組んでじっとプレゼントを見つめた。
「わかっ「お待たせしました、ミネストローネです」
閃いたのに思いっきりわって入るように店員がメニューを運んできてくれた。
「お楽しみってことで」
箱をしまった。
「え~」

