ナンパ男がしつこい件について






それでもなんで…



「ホストやめてからはいっつもこの電車だけど」



何事もなかったかのように言う。





「誰?」



とあたしに聞く華和。




「…昨日元ホストにナンパされた」



指を指しながら言う。




「はぁ?それがこいつ?」




「俺、唯花ちゃんにしか興味ない」




ばっさり笑顔で言う。





あたしたちが降りる2個前の駅で「やべ」と言って



「じゃねー」



去っていった。



「何あれ」




呆然としている華和はやっとの如く口を開いた。