確かにキスしたときにタバコの味がするのは嫌だ。
「じゃああたしだけ吸おう」
お母さんはタバコを取り出してライターで火をつけた。
「ビールでいい?」
「あ、焼酎でもいいですか?」
「椋くん焼酎好きだっけ」
お母さんは笑って焼酎をつぐ。
「「乾杯」」
ぐびぐびと飲んでいく。
…これは長くなりそう
あたしは顔をひきつらせる。
一時間後、仕事の話から昔の話へと変わっていった。
色んな女の子の名前が飛び交い始めて少し不快になったあたしは部屋を出た。
それに椋太郎の昔の話は別にいい。
辞めた理由も聞けたら聞けたでいいけど、
別に無理矢理聞こうとは思わなかった。

