『次は○○~○○~』 アナウンスが聞こえて電車の扉が開いたとき。 「このおっさん、痴漢です!人の太ももべたべた触ってきます!」 あれ。 あたし言い過ぎじゃね? 電車の中は騒然としていた。 周りの女子高生が「きもーい。痴漢?」と言っている。 他の大人たちも引くような目で見ていた。 その目はあたしを掴んでいる手に集中する。 誰かが駅員さんに言ってくれたのか、すぐ駆けつけてきてくれた。 「お客様もついてきていただいてよろしいですか?」 「え、あ、はい」