色んな人に報告して、色んな人に「お疲れさま」と言ってもらった。





先生はすぐに来年の1月にある二次試験について教えてくれた。



第二志望の学校も若干渋られたけど、まあ大丈夫だろうということになってほっとした。





それまでにやっておくことは資格をたくさん取って面接がない分を勉強でカバーしなくてはならない。




先生たちは色々言ってたけど、 つまりそういうことだと思う。




今はテストに向けて勉強しなくちゃいけない





のに。




「なんであんたいるの?!」




「え?俺?」



振り向いて叫ぶと、隠しておいた好きな俳優の写真集を見てる。





「ちょっ…それやめろ!見るな!」




「かっこいいねえ。塩顔男子だっけ?」




茶髪に戻した椋太郎はニヤニヤしながらページをめくっていく。




「てか唯花ちゃん勉強しないと、勉強」




「お前のせいだろおおおお!」




「うるさい、うるさい。うわっ何このページ上半身裸じゃんこいつ」




ヒューとかなんか言ってる。




「良いからそれ返して」



「やだ」