「片桐優雅はどこじゃあああ!」
ドアをバンッと開ける。
「おっお客さま…」
バーテンダーに抑えられるが無視して言う。
すると、向こうのほうで女の人と飲んでいた男が立ち上がった。
「ここは大人の領域だ、中に入るな」
「じゃあ表出ろよ」
と、喧嘩腰で言う。
はあ、とため息をつくと片桐は外に出た。
「椋太郎どこにいるの」
「はぁ?」
「椋太郎どこにいるの!」
「……そういや、前言われてから電話してみたけど一回も通じない」
え、友達でもわかんないの?
「ちょっ、場所知らないの?」
「いちいち椋太郎がいる場所なんて把握できるか!」
と言ってバーに戻っていった。

