この町に、高3になってからずいぶんと来てるような気がする。
椋太郎、絶対探しだしてやる。
「待ってろよ!」
拳をぎゅっと握った。
昨日、泣いたことでだいぶ吹っ切れた。
とはいえ
どこから探そう…
こんな町で学生が一人でうろちょろしてるのは警察のお世話になるし、
巧なら、何か知ってる?
…………それは最終手段にしておこう。
まずはお母さんのところに行こう、多分片桐優雅もいるはず。
お母さんに電話をかけた。
「もしもし、お母さん、いまどこいる?」
『え?クラブゥ~』
…相当酔っぱらってらっしゃる。
「片桐と一緒にいる?」
『さっきバイバイしちゃったあ~でも場所はわかるぅ~』
「………教えて」
これ、予想以上に時間使うかもしれない…
そう思った。

