そこからは椋太郎の存在なんて忘れて盛り上がった。 目的地についた時、やっと気づいた。 他の車はもうついてる。 急いで車を出て荷物を出した。 みんなセットをしてる。 「肉、持ってきたよ」 「おー、ありがと」 「これ野菜ね」 少しずつ渡していく。 もともと切ってあるから焼くだけでいい。 「そういや彼氏は?」 「あー…」 チラッと車の方を見ると寝てるように見えた。 「ま、あとでお礼言っとく」 「そう?ありがとう」 「なんかあんたら喧嘩してなかった?」 華和が割って入るように話す。