「食べた瞬間にとろけるチョコケーキ」 「放せ」 「定番だけど懐かしいショートケーキ」 「放せ」 「きらきら光る宝石みたいな苺が乗ってるイチゴのクリームケーキ」 「………どこのやつですか」 微笑をする目の前の変態。 「もちろん駅前のここらで一番高いところ」 「え、もしかしてあそこ?」 目線でケーキ屋を見る。 一度も行ったことのない、それでもうちのクラスでナンバーワンと言われている。 「え、えぇ…そっかあそこかぁ」