当たり前のように駄々をこねてくる。 「なんで?」 「嫌なものは嫌だ」 恥ずかしいし。 嫌だ。 「チェッ」 この野郎…せっかく学校から来たのに… 「俺ほんと疲れたんだけどなぁー?」 子供か。 「彼女がこんなんだったら明日、車の運転もろくにできねぇなー?」 …くそっ そう来るとは思ってたけど、辛い。 「ねえ、唯花ぁ」 「何?」 「キス」 …この21歳児め 「わかったよ」 キスすればいいんでしょ? 「おっしゃ」 勝ち誇ったような顔をする椋太郎。 ああ、むかつく。