「いって」



「あ、すんませーん」



なんて言いつつニヤニヤしてこっちへやって来る。




「お前ちゃんと投げろつってんだろ?」




一人がカバンを拾おうとしゃがむ。




じっとこっちを見ながら。




これだから男子高校生は…




「場所代わって」




椋太郎はあたしを椋太郎の方向に動かすと、自分もうごいて立ってる位置が交換された。





「何その気遣い」




と言って見上げながら睨んでも





「そんな短いスカートで屈んだら中見えるよ?」





こっちを見ないで言う。




残念、そんなことはわかってるんだなー




「中に短パン履いてますぅー」




自分でもむかつく言い方で言うと、 無言になる椋太郎。