ノリで産まれるとノリに頼る人生にでもなるのか…?



そんなことを思ってしまうほど、自分でもわからない。



ただ今、帰宅中の電車で言えることは




後ろで暴れてる男子高校生がうざいということだ。




「お前もっとちゃんと投げろよ」





「うるせーな!」



女子校は確かに躍り狂ったり奇声をあげるキチガイばかりだけど、




他人に危害を与えるようなことはしないので正直馴れない。





「ねえ後ろのカバン投げ合いどうにかしてよ」




一応彼氏なので一緒に帰る(…?)という形になった椋太郎に言ってみた。





「なんで?青春じゃん」




「電車でカバンを投げ合うのが青春とか初耳なんだけどさ」




「青春だよ高校生のやることなんて全部」




貴様、それを女子校で言えるのか…?



という怒りを抑えつつ、




話そうとしたその時だった。




ガン、という鈍い音。





後頭部に広がる痛み。




なんとなくそんな予感はしていた通り、




カバンが頭に当たった。