ソファの背もたれにあたしの頭を挟むように、手を置いて 完全に身動きをとらせなくした。 ふわりと好きな香りがする。 「信じて、俺のこと」 その言葉に目を見開いた。 「ほんとに?」 「ほんとに。」 真剣な眼差しでこっちを見てくる。 「ふざけてない?」 「当たり前」 普段よりもずしりとした声。 「好きだよ」 椋太郎は、なんだか嬉しそうに笑った。