"どきんっ。" その瞬間、私の胸は今までにないくらい 大きく脈を打った。 自分でも、顔が熱くなるのがわかる。 やばいっ。今、絶対顔真っ赤だ。 私は、とっさに下を向く。 「ん、どうした?」 檜山くんてば、 何でこんなときに話しかけてくんの? 「なん........でもないです。」 「そっか。ならよかった。」 檜山くんは、私を緊張させる天才みたい。