「やっばいイケメンなんだけど。」
「確かにあれはイケメンだったわー笑」
ゆかは一日中そいつの話をしていた。
名前は早坂 俊太(はやさか しゅんた)。
東京からこのど田舎に越してきたらしい。
すぐにクラスに馴染めていて、とても社交的な性格だった。
「ちょー、まじで狙っちゃおうかな♡」
「ゆか彼氏いるでしょ(笑)」
「そうだけどーさー笑」
くだらない話をしながら歩く道はとても短く感じる。
「ほんじゃねー!ばいばーい。」
「ばいばい!また電話する。」
「おっけー!」
私は電車通学でゆかはバス通学。
いつも駅前でわかれる。
電車に揺られていたらあることに気が付いた。
同じ車両に早坂 俊太がいた。
「早坂くん!」
「えりか。」
目の前で他校の女子と抱きしめ合う2人。
「…なんだ。彼女いるのか。」
そう考えているうちに駅についた。
ホームに降りると早坂くんがいた。
「同じ駅なんだー。」
早坂くんに話しかける。
早坂くんは少し驚いた顔であ、山田さんか(笑)と言った。
転校してきたばかりなのに名前を覚えてくれていたことが嬉しかった。
