気がつけば、寒さも身にしみて早く春が来ないか待っているころだった。


もうすぐ春休み♪みんなははしゃいでいる。


その前に一番でかい行事があった。


卒業式と離任式だった。


仲のよかった部活の先輩との別れ。


いつも見守ってくれていた。


「はぁぁぁ」私は、ため息をついていた。


「どうしたの?」麻奈が聞いてきた。


「部活の楽器一人になっちゃうよ!」私は答えた。


「なぁんだぁ♪中村が異動することかと思った。」


「そうだった!!!」部活の先輩のことを考えていたら忘れていたのだ。


「お~いだいじょーぶか?好きな人のこと忘れないでよ!」


「あははは。」乾いた声で笑った。


このまま離ればなれになるのかなぁ?


せっかくの春休みを前に悩む私だった。