「だけど、あたしは…………っ」 そう言いかけて、 あたしは言葉を失った。 ーーーーー笠原くんにキス、 されたから。 ーーーーーーードンッ あたしは、無意識のうちに 笠原くんを突き飛ばしていた。 「あたしはっ、かさ、はらくんと、 いい友達になれると思ったのにぃ………っ」 なぜか、涙が出た。 あたしの言葉に、顔を歪める笠原くん。 そして、 あたしから顔をそむけて、 「俺は、友だちだなんて1回も 思ったことねぇのにな」