*****愛*****

優太君に告白されたの、
夢かと思った。
でも現実だった。
あれから毎日来てくれる
部活大変っていいながらも絶対来てくれる

今日で1ヶ月、
そして今日は8月24日
私の誕生日でもあるんだ*°・.

先生が外出許可くれたんだ

お母さんには言ってない

グチグチ言われるだけだから

真っ白のワンピースに

ブルーのパーカーと

麦わら帽子

久々にパジャマ以外きたなぁ〜笑


あと15分で優太君お迎え来てくれる。

発作起こしたら困るから薬も持った

1ヶ月間、優太君は私に病気の事なにも聞かないでくれていた

でも話さなきゃ。

自分で説明しなきゃね。


「愛,」

「あ、おはよう*°・.」

「…可愛い……」

「え?なんか言った?」

「か、わ、い、い。……/////」

うわぁぁあ./////

「えへへ。ありがとう」

「ん」

「今日どこ行くの?」

「海!……が、見える山!笑」

「歩いて行くの?」

「ばーか。途中までチャリで、そっからはロープウェイだよ」

初めて乗る!
どきどき◎


「行こう」

「愛ちゃーん?9時までに帰ってきてね〜、先生も心配するからー」

「はい!」



わぁっ。手繋ぐんだ
今日は優太って呼べるといいな////

「あぁ!」

「わぁっ!なに?どうしたの?」

「愛。お誕生日おめでとう。プレゼント、あと数時間待っててな」

「あ!ありがとう◎ゆ、優太……」

わぁ!言えた言えた!
聞こえたかなぁ?

「………」

「………ふふっ。ゆう、た。顔真っ赤だよ」


「っるさい。愛が悪い。」

わぁーーーーーー

久しぶりの外だーーーーー

空だーーーー

あつーーーーーい

「愛、チャリ後ろ乗って」

「あ、うん。どこつかまればいい?」

「…俺にぎゅーってしてればいいの」


ふふ
ぎゅーってしていいんだね





ぎゅううう





「ふはっ!可愛い。走るよー?」

「うん!」



風が気持ちいい
帽子飛ばされないかな、
ちゃんとかぶっておこう

「あいー!」

「んー?なあにー!」

「ここ、俺が行ってる高校ー!」

わぁ。
優太ここの高校なんだね

小学校の時の友達がいるだけだよ私なんて


まぁ、羅夢と美海くらいだけど……

お母さんに言われても、この2人はちょくちょく来てくれた


「おっきいねー!学校ー!」

「普通だよー!あ、もうすぐ着くよー!」
「はぁい、」







30分くらい走ってたのかな?
小さい山のふもとにいて、ロープウェイがあった

気持ちよかった
風が心地よかった

生きてるって感じがした。



ずきん…


「っん」

「愛?どした?大丈夫か?」

「ん……なんでもない。ちょっと痛くなっただけ。大丈夫。行こうよ」

「おい、無理すんな。薬は?」

「ある…」

「水あるから、飲もう?」


せっかく来てるのに今痛くなるなんて。
心臓
とっかえっこしたい。
だれかと……

「愛、ほんとに無理せんで。お願い、」

「……山登るの、心配かも……すぐおりられないでしょう?」

「じゃあちょっと下ったら海だから、そっち行こうか」


ごめんね
ごめんね
ごめんね


せっかく連れてきてくれたのに


「悲しい顔すんなよ〜笑
愛といれればいいんだからさ!きにすんなって。」



「うん!」



ぽんぽんっ


「ふふ」






ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


わぁ!海だ海だ!

「そっちの砂浜行こうか!」

「うん!」

綺麗……

写真撮りたい

でもとりあえず座りたい

なんだか体がだるい

疲れちゃったのかな


「…?愛、疲れた?すわろっか」


「ありがとう」


なんでも分かるんだな、ほんと。


座ったら話そう

病気の事詳しく
今日言わないと

向こうだって、気になってるよね。