*****愛*****
こんなに目覚めのいい朝は久しぶり
今日も空が青い
きれい
…写真とりたいなぁ〜
優太君、今日来てくれるかなぁ
会いたいな
周りが明るくなるあの笑顔を見たら
病気なんて吹っ飛びそうなのに……
「愛。」
あ………お母さん………
「…おはようございます…」
「着替え持ってきたから。それと、羅夢ちゃんちとか、他のお友達に、あんまりお見舞い来なくていいって言っといたから。」
「どうして!?」
「うるっさいわねぇ。大声だして。必要ないから。簡単な理由じゃない。」
そんな…また勝手な事して………
私から友達まで奪うの?やめてよ…
「…それに。あんただって大切なものなんて作らない方がいいのよ。先が見えない未来なんだから。いつ死ぬかわからないでしょ。そんなやつのために泣いてたらお友達疲れちゃうわ。」
「……………そうね。着替えありがとう。もう仕事でしょ?いっていいよ」
「言われなくても行くわよ,じゃあね」
お母さんは、どうしてそうなの?
わたしの気持ちを考えてくれないの?
お父さんに似てるから?
同じようにしてたらまた自分が傷つくから?
ねえ。それは違うでしょう?
……ううん。もうお母さんに期待なんでしてない。
そーゆー人なんだよ
仕方ないことなんだよね。
じゃあ………優太君にも会うなってこと?
彼を大切な存在にしちゃいけないってこと?
ごめんお母さん。
それはできない。
昨日の笑顔が忘れられない
*****優太*****
「「…それに。あんただって大切なものなんて作らない方がいいのよ。先が見えない未来なんだから。いつ死ぬかわからないでしょ。そんなやつのために泣いてたらお友達疲れちゃうわ。」」
愛の、お母さん?
親が、こんな事いうの?
病気で苦しんでるやつに?
10年間も入院してるやつに?
俺はその後の会話も全部聞いた
怒りが収まらなかった。
お母さんが出てきた。
「あの?ここの病室は愛しかいませんよ?愛のお友達?」
「いえ。彼氏です。初めまして。吉岡優太って言います。」
「……………彼氏?ふーんどうでもいいけど。愛と付き合っても意味ないわよ。あの子の体、あと2年程度だから。あなたが傷つくから別れれば?じゃ、仕事ですので。」
……あーゆー親なんだ。
てか、ねえ。俺なんて言った?
愛の彼氏?
は?ふざけてるの?
なにいってんの?おれ。
引かれるし
絶対愛ちゃんに引かれるし
勝手に愛とか言っちゃったし。
てかとりあえず会いたい
ーガラガラー
「…っふぇ、やだ、ごめん……優太君…ちょっと目にゴミはい……っきゃ」
ぎゅううう
「泣けば?」
「え?」
「好きなだけ泣きなよ。受け止めるから」
「……ッ、う…ひっく………優太君…優太君…」
「愛ちゃんのこと好きだよ。昨日ヒトメボレした。ふわふわした雲みたいなでもしっかり何かを見据えてる愛ちゃんに。ヒトメボレした。」
「…優太君は、」
「ん?」
「私から離れていかない?」
「行かない。大丈夫。絶対。約束する」
勢いで言っちゃったけど……
愛ちゃんの華奢な体は、折れないか不安だった
「……私も好きです。優太君の笑顔に癒されました///ふふ」
かっ、可愛い……
「愛ちゃんといればいつでも笑えるよ」
「愛ちゃん、付き合おう」
「……病気、悪いの。絶対優太君より先に死んじゃう。それでも。それでもいいの?」
死なせない。
って言おうとした
けどそんな無責任な事言えなかった
だから…
「愛ちゃんの事、全力で愛してくよ」
「…ありがとう」
今の俺にはこれしかできなかった。
こんなに目覚めのいい朝は久しぶり
今日も空が青い
きれい
…写真とりたいなぁ〜
優太君、今日来てくれるかなぁ
会いたいな
周りが明るくなるあの笑顔を見たら
病気なんて吹っ飛びそうなのに……
「愛。」
あ………お母さん………
「…おはようございます…」
「着替え持ってきたから。それと、羅夢ちゃんちとか、他のお友達に、あんまりお見舞い来なくていいって言っといたから。」
「どうして!?」
「うるっさいわねぇ。大声だして。必要ないから。簡単な理由じゃない。」
そんな…また勝手な事して………
私から友達まで奪うの?やめてよ…
「…それに。あんただって大切なものなんて作らない方がいいのよ。先が見えない未来なんだから。いつ死ぬかわからないでしょ。そんなやつのために泣いてたらお友達疲れちゃうわ。」
「……………そうね。着替えありがとう。もう仕事でしょ?いっていいよ」
「言われなくても行くわよ,じゃあね」
お母さんは、どうしてそうなの?
わたしの気持ちを考えてくれないの?
お父さんに似てるから?
同じようにしてたらまた自分が傷つくから?
ねえ。それは違うでしょう?
……ううん。もうお母さんに期待なんでしてない。
そーゆー人なんだよ
仕方ないことなんだよね。
じゃあ………優太君にも会うなってこと?
彼を大切な存在にしちゃいけないってこと?
ごめんお母さん。
それはできない。
昨日の笑顔が忘れられない
*****優太*****
「「…それに。あんただって大切なものなんて作らない方がいいのよ。先が見えない未来なんだから。いつ死ぬかわからないでしょ。そんなやつのために泣いてたらお友達疲れちゃうわ。」」
愛の、お母さん?
親が、こんな事いうの?
病気で苦しんでるやつに?
10年間も入院してるやつに?
俺はその後の会話も全部聞いた
怒りが収まらなかった。
お母さんが出てきた。
「あの?ここの病室は愛しかいませんよ?愛のお友達?」
「いえ。彼氏です。初めまして。吉岡優太って言います。」
「……………彼氏?ふーんどうでもいいけど。愛と付き合っても意味ないわよ。あの子の体、あと2年程度だから。あなたが傷つくから別れれば?じゃ、仕事ですので。」
……あーゆー親なんだ。
てか、ねえ。俺なんて言った?
愛の彼氏?
は?ふざけてるの?
なにいってんの?おれ。
引かれるし
絶対愛ちゃんに引かれるし
勝手に愛とか言っちゃったし。
てかとりあえず会いたい
ーガラガラー
「…っふぇ、やだ、ごめん……優太君…ちょっと目にゴミはい……っきゃ」
ぎゅううう
「泣けば?」
「え?」
「好きなだけ泣きなよ。受け止めるから」
「……ッ、う…ひっく………優太君…優太君…」
「愛ちゃんのこと好きだよ。昨日ヒトメボレした。ふわふわした雲みたいなでもしっかり何かを見据えてる愛ちゃんに。ヒトメボレした。」
「…優太君は、」
「ん?」
「私から離れていかない?」
「行かない。大丈夫。絶対。約束する」
勢いで言っちゃったけど……
愛ちゃんの華奢な体は、折れないか不安だった
「……私も好きです。優太君の笑顔に癒されました///ふふ」
かっ、可愛い……
「愛ちゃんといればいつでも笑えるよ」
「愛ちゃん、付き合おう」
「……病気、悪いの。絶対優太君より先に死んじゃう。それでも。それでもいいの?」
死なせない。
って言おうとした
けどそんな無責任な事言えなかった
だから…
「愛ちゃんの事、全力で愛してくよ」
「…ありがとう」
今の俺にはこれしかできなかった。