「いらっしゃいませ~」


自動ドアを抜けると浴びせられる、明るい店員さんの声と営業スマイル。


あれから私たちは道端で話すのもなんだからということになり、近くの喫茶店に入った。


のは、いいんだけど。


「きゃ~っあれって、青葉成城学園の制服じゃないっ!?」


「超かっこいい~めちゃタイプっ」


店員さんに席に案内されて、ソファーに座った私たちの隣のテーブルからそんな女の子たちの会話が聞こえてきた。


ふと視線を向けると、そこにいたのは地元の制服をきた女子の五人グループ。


イチゴパフェらしきものを食べながら、私の横にいる人たちをちらちら見ている。