王子様たちのひまつぶしっ!?

私…、もしかして。


「天王寺海斗」


「ん?」


「私…尻軽かもしれない」

今まで自分では気付かなかったけれど。


嫌いな奴とでも“してもいい”なんて、私もしかしたら軽い女だったのかもしれない。


嫌だなあ。


「ぶっ!葵が、葵が尻軽っっ!!世も末だなっ!」


お腹を抱えて笑う凪君。


「凪、そんなに笑うなよ。葵ちゃんがかわいそうだよ?」


そんな凪君の頭を軽く小突いて、諭す陸君。


「…お腹減った」


地面を見つめながら黙々と歩く理人君。


…。


おーい?理人くーん?


確かにもうご飯時だけどさ。
素直なことはいいことなんだけどさ?


素直すぎでしょ?