王子様たちのひまつぶしっ!?

「キス…、してくれたら教えてあげる」


なんて。


まっすぐに色っぽい顔で言うから。


「なっ!?なに言ってんの!?」


私は視線を反らした。


このまま、天王寺海斗の瞳に見つめられてると、おかしくなる。


…そう感じたから。


だって、嫌なのに。


嫌いなはずなのに。


“してもいいかも”ってなんて、思ってる私がいる。