そのあと。


俊父を見送った先生たちが帰ってきたけど、授業どころじゃなくて。


結局そのまま、帰りになった。


放課とかはあったけど、俊君がお見合いすると聞いて告白する女子に引っ張られて行った。


そんなこんなで、気づいたら放課後。


「葵ちゃん。」


机の中のものを鞄に整理していると、俊君が横に来て私の肩をポンッと叩いた。

「俊君っ」


「俺、車でお迎え来たみたい。」


え?せっかく帰りにみんなでどこかよってこうと思ってたのに。


「うん。だから一緒に帰れないんだけど。…ねぇ、葵ちゃん?」


「なあに?」