関わることもないー…

そう思ってたのに…。


「あー…うぜ。女どもまじうぜぇよ」
かわいい顔して暴言を吐く右斜め後ろ、追川凪。

「まあまあ、かわいくていいじゃない♪みんな純粋で。ねぇ?理人?」
ニコッと笑う真後ろの君島俊。

「理人は答えないよ。俊。てゆか俊は女の子ならいいんでしょ」
部活後だからか、髪から流れてくる汗をタオルで拭きながら答える左斜め後ろ北原陸。

「…」

案の定、眉一つ動かさず黙ってデザイン画を黙々と書いている左隣、浅倉理人。
そして、空席の席ー…

右隣、天王寺海斗。

what?

ナゼニ、“オウジサマ”タチニカコマレテンノ?ワタシ…

(席の状況がわからない人は、紙に書いて整理してみよう!)


そう。あれはたった20分前のこと。

それだけでも私の人生を変えるのには十分だった。