王子様たちのひまつぶしっ!?

どうしても関係あるとしか思えない。


ふと顔をそらすと、小春ちゃんが深刻そうな顔つきで席に座っていた。


私は昨日のこととこの騒ぎについて聞きに行こうと、俊君から離れて小春ちゃんの席に向かった。


「小春ちゃん」


私が話しかけると、小春ちゃんはびくっと肩を震わせて、私に振り返った。


その反応に、私の“仮定”が“確定”に変わった。


「小春ちゃん…なんか隠してる?」


小春ちゃんの表情がみるみるうちに蒼白になっていって、図星なんだな…と思った。


「葵ちゃん…話があるの」

さすがにもう隠しきれないと思ったのか、小春ちゃんは消え入るような声でそう言って、席を立ち上がった。