といっても基本的には明るくて、話しやすいから、生徒受けはいいんだけど。


七瀬にはどうやら今、葵と俺の間にただよっている微妙な空気が読めないらしい。


「おんや?二人ともどうした?辛気臭い顔して。元気の体操やっとくか?」


1、2ーとかけ声にあわせて七瀬が屈伸し始める。


「はいっ宮崎も一緒にぃ。いち・にー…」


七瀬がもう一度屈伸した瞬間。


葵が、勢いよく保健室を出ていった。