あんな感情をあらわにした陸君、初めて見た。


いつもは何をしててもニコニコ爽やかに笑ってるのに。


二人きりの保健室。


ただひたすらに沈黙が流れた。


こ、こういうときってなんか話しかけた方がいいんだっけ??


それとも黙っとくべきっ!?

「あのさ」


しばらくして沈黙を最初にやぶったのは凪君だった。

「…心配かけたみたいでごめん」


「ううんっ!全然っ大事がないならいいんだ」


「俺…本当は甘い物とか、駄目なんだ」


凪君が、小さくか細い声でぽつりぽつりと話始めた。