「あははっ理人君の目、輝いてるねっ可愛い~」


そういえば理人君、最初の頃は全然しゃべってくんなかったなあ。


今ではすっごい表情、変わるようになってきてるとおもうんだけど。


「あのさ、葵ちゃん」


「なに?俊君」


私の右側に座っている俊君が、凪君たちに視線を向けたまま、口を開いた。


「ありがと、ね。いろいろ。ちゃんと話し合ってみるよ」


「うんっ!たった一人のお父さんだもんっ!喧嘩したままじゃ、悲しいよっ」


私がそう言うと。


「…たった一人の?」


ボソッと左側から海斗の声が聞こえた。


「…もし、もしさ?そのたった一人の奴が自分のことを迷惑だと思っていたら?憎まれて恨まれているとしたら?どうすればいいの?」


ドキンッ