王子様たちのひまつぶしっ!?

「とにかく、関係なくないんですっ!」


もう面倒くさいから、普通に言った。


「…婚約、すれば俊は幸せになれる」


ボソッと。


本当に聞こえるか聞こえないかぐらいの小さい声でそう言った。


だけど、しんと静まり返った会場には、その声は少なくても俊君や凪君たちには聞こえていたと思う。


驚いたように目を丸くさせてるから。


「…がぅよ?」


「え?」


「違うよっ俊君の幸せは俊君が決めるんだよっ!決めるのは私でも俊父でもない、俊君なんです」


「俊君は、無理矢理な結婚で本当に幸せになれると思いますか?」


「…」


私の問いに、口を紡いでしまう俊父。