王子様たちのひまつぶしっ!?

「ふふっ葵さんったら。私が君島に嫁ぐのは私ってもう決まっていることなのよ?今更何を言ってるの?」

紗季さんまでも。


面白おかしそうに目を細めて、ふふっと笑った。


だけど、笑われても。


「好きじゃない人と結婚しても、幸せにはなれません」


そう思うから。


「葵ちゃん…」


ぽつりと俊君の呟く声が聞こえた。


視線だけ向けると、いつの間にか理人君も来ていた。

「…君には関係ないだろう」


「関係無くなくっ…あれ?なくなくなくない?ん?これであってるんだっけ?」

私は首をかくりとかしげた。


前から一度言ってみたかったんだよね。


でもこれ、こんがらがるね。よく分かんなくなってきたよ。