王子様たちのひまつぶしっ!?

見直したのかー…と正面きって聞かれると、答えづらい。


「ちょっ、ちょっとだけね?」


私は小さくこくんと頷く。

「俺も葵のこと見直したよ?」


意外な海斗の言葉に、私は目を丸くした。


「え?」


「葵、俺のことおもいっきり叩いたしね?その度胸、見直したよ」


海斗は私がひっぱたいた方の頬を指差して「ね?」って微笑んだ。


悪魔の微笑みに見えるのは私だけでしょうか。


でも。


私が叩いたせいで右頬は赤くなっていた。