王子様たちのひまつぶしっ!?

うっ…


なによっ何でそんなにやにやして私を見るのよ?


「葵、さっきの電話聞いてたんだけど、一時からどこか行くんでしょう?…もう12:25だけどいいの?」


そう言われ壁にかけてある時計に視線を移す。


針は12:25をさしていた。


「やばっ」


駅まで20分。


走れば間に合うよねっ!?


「いってきますっっ」


とりあえず髪をくしでといて、持ってる服の中で一番綺麗な服を着た。


それでも胸元にちっちゃいリボンがついた白いワンピースなんだけど。


そして急いで家を出た。