何が起こってるのか分からない。
分かっていてもきっと理解できない。

「あっ、和田菜月さ~ん」

そう言って近寄ってきたのは永田星螺だった。

「何…?」

そう言うと星螺は耳元でささやいた

「あんたと飯沼が一緒の居たところをずっと見てたんだ」

私の顔はきっと驚いてる。

「な、何で…」

「決まってるでしょ」
「何が…」

そう言うと私を見てニコッと笑って

「だってあんたの事嫌いやもん」

「あんた何言ってんの!?」

そう言って怒ってるのは飛鳥だ。
その怒りっぷりに星螺は

「じゃあ何であたしが実行委員になったと思ってるの?」

飛鳥は不思議そうに

「そりゃ、あんたがやりたいからでしょ?」

そう言うと星螺は笑いながら

「バ~カ。んな訳ないでしょ?」

「はっ?」

「あたしはね和田に挫折を味わってほしいわけ」

私の頭の中は真っ白になった。

すると…

「こんなアホくせぇ事したのは誰だ?」
「お前らちょっとは頭使えよ」

そう言って教室に入ってきたのは雅木と亮磨だった。

雅木の顔は怒り狂っていた。

私はその場で立ち尽くしていて何もできなかった。