「あんまり菜月の事いじめるなよな」

雅木はすこし怒り口調で高島に言った。
その言葉に高島は

「いじめてるんじゃなくて、教えてあげてるんだよ」

ニコッと笑って言い返す高島。

その時雅木の後ろから

「雅木ちょっといいか?」

そう言って雅木に話しかけたの真剣な表情の亮磨だった。

「いいけど…」

その真剣な表情を見て高島は

「じゃあ僕はここで行きますね」

亮磨は真剣な表情で話し始めた。

その頃私は廊下をひたすらまっすぐ歩いた。

その時

  バンっ!

私は誰かにぶつかってしまった。

「ごめんなさい…」

私とその子はお互いが急いでいたみたいに激しくぶつかった。

すると相手は怒っていると思ったが

「ごめんね!あなたは大丈夫?
本当にごめん!私が前を見てないからよね…」

その子は怒っているどころか自分を責めているようにしか私には見えなかった。

「私は大丈夫です。こっちこそ前を見てなくて…」

私は謝ったつもりでいたが

「ううん!あなたは悪くないの私の不注意のせいだから!」

どうやらこの子は自分の事を本当に悪いと思っているんだと思う…。

「あの…」

私はこの子名前を聞こうとしたら

「ねっ!あなたって和田菜月だよね!」

私はびっくりした表情で

「何で知ってるの…?」

すると彼女はニコッと笑って

「私は、福部未咲よろしく!」

私はその名前を聞いてびっくりした。

福部未咲と言ったらテニスの世界で最年少のエースである。