「希ちゃん…」

未来は病院のベットで寝ている希ちゃんを見て泣きそうになっている。
希ちゃんは普通に寝ている。

まるでもう起きてこないよう…。

「このままなのかなぁ…」

未来は泣きそうになりながら言った。
飛鳥は立ち上がって未来を睨んだ。

「そんな事ありえない!!」

「飛鳥ちゃん…」

「希ちゃんは生きてる!!希ちゃんは生きるんだ!!」

そう飛鳥が言うと希ちゃんに変化が起こった。
希ちゃんの手が動いた。

「希ちゃん!?」

「…ん」

希ちゃんは眩しい物を見るようにまぶたを開けた。

「希ちゃん!!」

未来は立ち上がった。

「飛鳥ちゃん!!目覚めたよ!!」

「良かった…」

飛鳥は腰が抜けたようにイスに座った。

「…ここは?」

「病院だぞ」

飛鳥は泣きそうになりながら言った。

「病院…?あっ、そっか…」

「どうしたの?」

希ちゃんは未来を見た。

「私が発見された時どんなのだったか知ってる?」

「えっ?あぁ…。まぁ…。はい…」

「よく教えてくれない?」

未来が答えに迷っていると飛鳥は頷いた。

「わかった」

「飛鳥ちゃん!?」

「言う!!何かわかるかもしれないじゃん」

「そう…だね…」

未来も頷いた。

「じゃあ話します。のぞ…。杉本先生が見つかった時の話を…」