和田菜月物語

ある日の事だ。
前田はバスケのレギュラーに選ばれたんだ。
小学生だからって試合だってある。
その試合に選ばれたんだ。
もちろん大川もだ。
学年は5・6年だ。
5年からは二人だけだった。

そしてまたいじめにそれが影響した…。
けど今までと少し違ったんだ…。

「あのさぁ…。あんたって大川亮磨?」

そう…。
ターゲットが大川に変わった。
放課後。
いじめっ子が大川に話しかけた。

「そうだけど。何?」

「あんたさぁ、前田と仲イイよな」

「うん。だから?」

「じゃあ良いんだ」

そう言っていじめっ子は消えた。

「何だあれ…?」

それと同じくらいに前田はバスケの用意をしてた。
明日の試合のだ。

わくわくしていた。
ドキドキしていた。

初試合。
それだけで嬉しかったんだ。
そしてその日はぐっすりと眠った。

こんなに幸せだったのは夜と夢だけだった。
次の日前田は悪夢を見た。

しかも二つも…。