「雅木!」

保健室を開けるなり叫ぶ私に

「びっくりさせるなよ…」

と、西山が言った。

「雅木は?」

「寝てるよ、ここでぐっすりとね」
「よかった…」

「で、飯沼に何かようなのか」

「あんたに関係ない事」
「あっそ…」

そう言って西山は出て行った。

「なんかムカつく」

そんな事言ってると

「ん…西山どうしたんだ?」

雅木が起きた。

「残念、西山じゃないんですよね」

「えっ、菜月!」

「聞きたい事あるの」

真剣な私に雅木は

「わかった」

と、言った。

「あんた、未来に何か言った?」
「いや何にも」

意外な答えに戸惑いながらもう1つ聞いた。

「じゃあ何か言われた?」
「えっ!」

動揺した雅木に

「教えて!お願い!」

「う~ん、分かったよ…」

そう言って真剣な表情になった雅木の話に私は耳を傾けた。

「大山に告白された」

意外な答えに私は聞きなおしてしまった。

「今なんて言ったの…」
「だから、大山に告白されたんだよ!」

保健室は静かにする場所そう知っていながら私はおもわず…。

「え~!」

「うるさいな…」
「なんて告白されたの?」
「普通に好きって…」
「じゃあなんて返したの?」

困った顔で雅木は

「ごめんって言った」

びっくりした私は

「何でよ!」

と、怒ってしまった。

「俺にもな好きな人ぐらい居るんだよ!」
「だからって、その日に言わなくても!」

反発な私に雅木は

「俺の好きな人はな、お前だよ!」

その言葉に私はびっくりしてその場に座ってしまった。